性教育・・・重要なことだとわかっていても、親子ではなかなか話しにくいと感じる内容を、すべての子どもたちが、「命の神秘さ・重さ・大切さ・美しさ」を純粋な気持ちで受け止め、学び、感動することができた授業でした。子どもたちの目は終始真剣そのものでした。
受精直後の卵の大きさの模型を見たり、月数ごとの胎児の人形を抱いたり、聴診器を使って赤ちゃんと自分たちの心音の違いを聞いたり、妊婦さんと同じ重みを身に着けたりなど、お話だけでなく体験も多く取り入れた講義です。
自分はどんな願いでこの世に生まれたのか、どんなにみんなに大切に育てられてきたのか、命の取り上げにいちばん近くで関わる仕事をされている助産師さんの言葉は、どれも温かくずしっと心にしみてきます。「みんなどの子も大事な命、大事な子なんだ」と子どもたちは感じ取ります。
授業後の子どもの感想に、「誕生日は、ぼくが王様になる日だと思っていました。でも、今日のお話を聞いて、お父さんとお母さんがいちばん喜んでくれた日だということを知りました。」とあり、自分自身も感動を新たにしました。OHANAさんにお願いしてよかったと痛感しました。
市内小学校 校長先生より
高校生と日々接する中で、高校生の自己肯定感の低さをとても実感しています。自分たちが今ここにいるのは奇跡なのだということ、強い生命力を持って生まれ、周りの人々に育ててもらったこと、そして自分は望まれた大切な存在なのだということに気付いてほしい、感じてほしいといつも願っています。今の高校生に伝えたい自己肯定感を高める内容が、この生教育に全て詰まっていたように感じます。今の高校生は不登校やいじめ、引きこもり、自殺、男女関係、性や命にかかわる問題など、様々な問題の中で必死に生きています。自分がかけがえのない存在なのだと気づいた時、それが自信となり乗り越えていけると確信しています。講話を聴いた生徒の感想には、一生懸命生んでくれた大切な命、感謝、がんばって生きる、このような言葉があふれていました。思春期から大人に変わっていく高校生だからこそ、大人になる前にぜひ聴いてほしい講話でした。
公立高校 養護教諭の先生より
私たちがこの世に生まれてきたのは、けっして単なる偶然ではなく、気の遠くなるような数の精子と卵子との中から、ものすごい確率での出会いによる神秘です。
受胎から出産までを通して、その神秘的ないのちが育っていく過程をみて、いのちの不思議さと尊さを感じました。子どもたちも真剣にその話の内容を見聞きし、感じ、子どもらしい素直な反応を返していました。映像や紙芝居や人形や模型などを通して、目で見、触って、聞いて、感じて、子どもたちの心にもとても印象深い出来事だったことでしょう。午後、子どもたちが遊んでいる最中に、子どもたちが感じ印象に残ったことが、耳に入っても来ました。出産の大変さを乗り越え、喜びにあふれるその姿やメッセージに、自分は愛されてこの世に生まれてきたことを子どもたちなりに感じたのではないでしょうか。
また、出産後のお世話の大変さも聞いた子どもたちは、ますますお母さんの愛を感じたことと思います。そんな風にして、自分が愛され守られ大きくなったことを知った子どもたちは、きっと大きくなってもどこかで、この日のことを覚えていて、いのちの尊さを覚え続けてくれることを願ってやみません。お母さんたちも、あの時のことを思い出し、涙ぐんでみえる方が何人もみえました。子育てに悩み苦しみ疲れた時、お母さんたちも今日のこの講演会を思い出していただけたらと思いました。
幼稚園 園長先生より
OHANAさんと出会って早や三年。当施設には幼児から高校生まで幅広い子供達がおります。そのほとんどの子が保護者からの愛情を十分に受けられず育ってきた子ども達です。自分なんかいなくていい、何もかも面白くない、人は信じられない、人を傷つけてもいいなど自暴自棄になっている子、生きている価値が見出せない子もいます。
OHANAさんは性教育のみならず、命の大切さ、生まれてきた意味、自分も他人も思いやる気持ち、生きている価値などとても丁寧にお話して子ども達に希望の光を与えて下さっています。子どもの年齢に応じた読み聞かせ、エプロンシアター、赤ちゃん模型や大きな袋を使った自分が生まれる体験、赤ちゃんとママとの交流、性教育講座、座談会、交換ノートなど多岐にわたって当施設は長くOHANAさんに定期的に色々な関わりでサポートして頂いております。
保護者に代わって子ども達と日々過ごしている私達職員でも子ども達に話してあげられない知識、どのように話してよいか分からない性の話などを上手に話して下さり、職員には話せないこともOHANAさんになら話せるという子もいます。長年、親身になって子ども達と関わって下さり本当に感謝しております。正しい知識、正しい性教育、性だけにとどまらず大きな生というものを子ども達に温かく分かりやすく年齢に応じた形で教えて頂いております。
OHANAさんは時に母であり、お姉さんであり、相談者であり、教育者であり、子ども達だけでなく職員も頼りにしている存在です。来設して頂ける日を子ども達と共にいつも楽しみにしております。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
児童養護施設の職員より
OHANAさんには月に一度、お母さんたちの育児相談と子どもたちの成長を一緒に見守っていただいています。
相談内容は育児だけに留まらず、ご自身の体のことや仕事のこと、これからの生活のこと等、お母さんが抱えるあらゆる不安に優しく耳を傾けてくださったり、フォトフレームづくりやリボンバッグ等のワークショップがあるときには、普段使えない時間を過ごすことができてリフレッシュできるという声も聴かれています。 乳幼児だけでなく、思春期のお子さんを抱えるお母さんの中には、どのように関わっていけば良いのか、子どもの成長をどのように受け止めて良いのかと戸惑われる方もいらっしゃるので、職員も含め、家庭での「性」の在り方を学ばせてもらうこともあります。 また小学生の子どもたちに向けて、一般的な性教育だけではなく、自分を守るための方法、自分の気持ちを大切にしてもいいということ等を伝えていただいています。 一緒に参加をして子どもたちの様子を見ていると、生き生きした表情が見られるときもあれば、少し強張った表情が見られることもあります。 そのようなとき、子どもたちも色々な思いを抱えて生きているんだなぁと切なく感じると同時に、子どもたちにとって安心できる支援員でいようと背筋が伸びる瞬間でもあります。 子どもだけでなくお母さん自身も大切にされて生きて来たという経験が乏しい方もいらっしゃいます。そのような中でOHANAさんの存在は、お母さんや子どもたちにとっていつでも暖かく受け止めてもらえる存在です。大切にされている実感、自分を大切にしても いいんだという気づきが少しでも届いてくれたら良いなぁと感じています。 そして職員にとっても、お母さんや子どもたちとの関りの中で悩むことがあったときに相談できる心強い存在です。
これからも一緒にお母さんと子どもたちを見守っていただきたいです。
母子生活支援施設 職員より